最終更新日 2024年4月11日 by cuerda

今では様々な投資商品があり、資産運用を始める人も増えていますが、比較的長い歴史があり、いつの時代も人気のある投資商品が、純金積み立てです。
純金積み立ては、毎月一定額の金をコツコツ積み立てていくタイプの投資で、地金商や証券会社で行うことができます。
金に投資するものとしては、金地金投資もあります。
こちらは最低単位が5グラムとされていて、一度の取引で万単位の資金が必要となりますが、積み立ての場合は最低で千円から投資をはじめられるので、投資の敷居が低いのが利点です。

ドルコスト平均法の効果

そして、一定額を一定期間継続して積み立てていくことで、ドルコスト平均法の効果が得られます。
これは、購入額を固定することで、金の価格が低い場合はたくさん購入でき、逆に金の価格が高い場合は購入量が少なくなることで平均購入価格を抑えることができるということです。
一方、金の積み立ては毎月一定額を購入していくのが基本ですが、金が値下がりしている時や資金に余裕がある場合は、スポット的に購入額を増やすこともできます。
このように、自分のペースで続けていくことができるとともに、投資効果を高められるのがこちらの投資の良さといえます。
また、金はプラチナや銀などと同様、実物資産になります。
実物資産の逆のイメージのものは株式や投資信託・FX・仮想通貨などの金融資産ですが、こちらは経済状況や各国の信用度などにより価格が大きく乱高下し、最悪の場合には紙くずになる危険性があります。
ですが、金などの実物資産は、対象の商品そのものに価値があり、状況によって左右されにくいのが特徴です。
さらに「有事の金」という言い方がされるように、戦争や経済破綻などの非常事態に陥った場合には金が買われ、価格が上昇しやすい特性があるとされているので、他の金融資産を持っている人はリスクヘッジの役割を持たせることができます。

購入した金の扱いが容易にできる

さらなる利点としては、購入した金の扱いが容易にできることです。
金を購入するとなると自分で保管するのが心配という方は、現物管理は運営会社が行っていることで盗まれる心配もなく、金庫などを用意する必要もありません。
逆に金を手元に置きたい人は、金地金そのものを引き出したり、金貨などの形で受け取ったり、売却して現金で受け取ることもできます。
なお、金の引き出しに関しては、取引する会社によって内容が異なるため、投資を始める前に確認しておくとよいでしょう。
逆に純金積み立てのデメリットとなるのは、購入時に手数料がかかることです。
取り扱いをしている証券会社などにより異なりますが、取引のたびに購入額に対して数パーセント程度が手数料とされるため、積み立てが長くなるほど手数料の金額も上がってきます。
また、金は実物資産でリスクが低い投資商品なので、逆に言うと価格の上下が少ないことで、少額の積み立てでは短期的に利益を得ることが難しいのが難点です。
さらに金はリスクが少ないとは言え、常に右肩上がりに価格が上昇するものでもなく、元本保証はありません。
そのため、少しずつでも良いから利益を確実に上げたいという人には向いていません。

純金積み立てはどんな人に向いているか?

では、純金積み立てはどんな人に向いているのでしょうか。
こちらの投資商品のメリット・デメリットを加味して考えると、投資の初心者に向いているといえます。
値動きが落ち着いている分、始めてすぐに元手を失うというリスクは少なく、少額で投資ができるので、元手が少ない人でも始められるからです。
また、すでに株や債券などの金融資産を持っている人がリスクを回避するという意味合いで分散投資することができます。
純金積み立てを始めようと思っている人はどんなことに注意するとよいでしょうか。
どの投資にも言えることですが、余裕資産から始めることが基本です。
比較的安心できるものだといっても、投資に見合った利益を上げられなかったり、利益を得るまでは時間がかかります。
そのため、生活費から捻出したり、借金して投資を始めることはリスクが伴い、借入の利息以上の利益を得られない可能性があります。

金を預ける方法は消費寄託と混蔵寄託の2つ

また、購入した金の取り扱いについても確認が必要です。
積み立てた金は運営会社に預けておくことが一般的ですが、預ける方法は消費寄託と混蔵寄託という2つの方法があり、どちらを採用しているか、預ける方法を選べるかは運営会社によります。
この2つの方法ですが、まず消費寄託は購入した金の所有権が運営会社側にあり、その金を使って更なる運用ができることから、保管料を無料としている運営会社が多く、投資の経費を削減できます。
ですが、仮に運営会社が倒産した場合は、購入者に金が渡らないリスクがあります。
一方、混蔵寄託は購入した金の所有権が購入者である契約者にあり、いわば貸金庫に自分が購入した金を預けている形になります。
そのため、貸金庫を使用し保管するための手数料を支払う必要があります。
それぞれメリット・デメリットがありますが、いずれの方法になるとしても、長期的に見て信頼できる運営会社を選ぶ必要があります。

 

参考リンク
株式会社ゴールドリンク 評判